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指標の基礎

韓国サーバー vs 日本サーバー:同じティアでデス・KP・DPM・CS/分はどう違う?(KR/JP1 実測比較)

読了時間 約7分 · 公開

KR と JP1 のソロランクを同じパッチ 16.20 で実測し、ティア別・ロール別にデス・KDA・キル関与率・DPM・CS/分・視界スコアの中央値を比較。マスター未満の KR はデスと DPM が多くキル関与率が低い一方、CS/分と視界スコアはほぼ同じ。集計条件と読むときの注意も明記。

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「韓国サーバーはレベルが高い」とよく言われる。では、同じティア名の中で見たとき、1試合の数字は日本サーバーとどれくらい違うのだろうか。

この記事では、KR(韓国)と JP1(日本)のソロランクを同じパッチ 16.20・同じ条件で Riot 公式 API から集計し、ティア別・ロール別にデス・KDA・キル関与率・DPM・CS/分・視界スコアの中央値を並べて比べる。表と本文の数値はすべて集計スクリプトの出力で、手で書いた目安は1つもない。

先に断っておくと、これは「同じティア名のプレイヤーが試合の中でどう振る舞っているか」の比較であって、「KR のゴールドは JP1 のゴールドより強いか」を測るものではない。ティア名が同じでも実力の絶対水準が同じとは限らず、それはこのデータでは分からない。

結論:ファームと視界は同じ、違うのは試合の「荒れ方」

つまり、ティアを揃えると「ファームが上手い」「ワードを置く」といった基礎の部分に地域差はほとんど無く、違うのはマスター未満では KR の試合のほうがキルとデスの両方が多い、つまり荒れているという点だ。

集計の条件と、読むときの注意

デス:アイアン〜プラチナは KR のほうが多い

全ロールをまとめた、1試合あたりのデス数の中央値。

ティアKR(韓国)nJP1(日本)n差(KR−JP1)
アイアン8.05516.0447+2.0
ブロンズ7.05286.0268+1.0
シルバー7.05506.0248+1.0
ゴールド6.05455.0258+1.0
プラチナ7.05505.0328+2.0
エメラルド6.05376.0374±0.0
ダイヤモンド6.05516.0709±0.0
マスター以上6.05566.0781±0.0

KR: n=4,357試合(4,368人分、シード本人のみ帰属)/JP1: n=640試合(3,413人分、参加者全員を帰属)・パッチ 16.20・2026年10月20日取得・ソロランク・20分以上の試合・中央値

差が最も大きいのは アイアン(+2.0) で、エメラルド以上は同じ値になる。キルの中央値も KR のほうが多いか同じ(差 ±0.0〜+1.5)で、キルとデスが両方増えている。つまり、1試合に起きるキルの総数が多い、という読み方になる。

ロール別に見ると、アイアンでは ADC の差がとくに大きい。

ロールKR(韓国)nJP1(日本)n差(KR−JP1)
トップ8.0875.099+3.0
ジャングル8.01166.089+2.0
ミッド7.01146.085+1.0
ADC9.01225.082+4.0
サポート7.01126.092+1.0

KR: n=4,357試合(4,368人分、シード本人のみ帰属)/JP1: n=640試合(3,413人分、参加者全員を帰属)・パッチ 16.20・2026年10月20日取得・ソロランク・20分以上の試合・中央値

JP1 のアイアン ADC は中央値 5.0 デス、KR は 9.0 デス。「まず死なないこと」を最初の目標にするという初心者向けの定石は、どちらのサーバーでも変わらない。

キル関与率:ブロンズ〜エメラルドで KR が低い

キル関与率(KP)は、チームのキルのうち自分がキルかアシストで関与した割合。

ティアKR(韓国)nJP1(日本)n差(KR−JP1)
アイアン38.9%55142.4%447−3.5pt
ブロンズ41.7%52848.7%268−7.0pt
シルバー44.1%55048.3%248−4.2pt
ゴールド44.4%54547.4%258−3.0pt
プラチナ44.6%55047.2%328−2.6pt
エメラルド45.5%53748.3%374−2.8pt
ダイヤモンド47.1%55147.9%709−0.8pt
マスター以上50.0%55648.7%781+1.3pt

KR: n=4,357試合(4,368人分、シード本人のみ帰属)/JP1: n=640試合(3,413人分、参加者全員を帰属)・パッチ 16.20・2026年10月20日取得・ソロランク・20分以上の試合・中央値

キルが多いのに関与率が低い、という組み合わせは一見おかしく見える。ありうる説明は、キルが集団戦でまとめて起きるのではなく、レーンの1対1や少人数の小競り合いでばらばらに起きている、というものだ。ただしこれはデータから直接は言えない仮説で、試合の流れを見ないと確かめられない。

差が最も大きいブロンズをロール別に見ると、どのロールでも KR のほうが低い。

ロールKR(韓国)nJP1(日本)n差(KR−JP1)
トップ32.0%10941.9%42−9.9pt
ジャングル43.8%10350.0%58−6.2pt
ミッド39.6%10443.3%54−3.7pt
ADC45.6%11552.6%55−7.0pt
サポート46.2%9753.8%59−7.6pt

KR: n=4,357試合(4,368人分、シード本人のみ帰属)/JP1: n=640試合(3,413人分、参加者全員を帰属)・パッチ 16.20・2026年10月20日取得・ソロランク・20分以上の試合・中央値

JP1 のブロンズではサポートの KP が 53.8%、KR では 46.2%。KP の計算方法と読み方そのものは キル関与率(KP)とは?で解説している。

DPM:マスター未満は KR が高く、マスター以上で逆転する

DPM は1分あたりの対チャンピオンダメージ。全ロールをまとめた中央値。

ティアKR(韓国)nJP1(日本)n差(KR−JP1)
アイアン614551536447+78
ブロンズ670528594268+76
シルバー699550639248+60
ゴールド690545621258+69
プラチナ731550687328+44
エメラルド740537684374+56
ダイヤモンド709551679709+30
マスター以上689556711781−22

KR: n=4,357試合(4,368人分、シード本人のみ帰属)/JP1: n=640試合(3,413人分、参加者全員を帰属)・パッチ 16.20・2026年10月20日取得・ソロランク・20分以上の試合・中央値

ゴールド/分も同じ向きで、アイアン〜ダイヤモンドで KR のほうが +12〜+23 多く、マスター以上では +1 とほぼ同じになる。キルが多い試合はゴールドもダメージも増えるので、デス・DPM・ゴールドの3つは同じ現象の別の面と考えるのが自然だ。

DPM の読み方(総ダメージと対チャンピオンダメージの違い、ダメージシェアとの使い分け)は ダメージ量の目安・DPMの読み方を参照。

KDA:低〜中ティアで KR が低く、マスター以上で高い

ティアKR(韓国)nJP1(日本)n差(KR−JP1)
アイアン1.755511.80447−0.05
ブロンズ2.005282.25268−0.25
シルバー2.215502.33248−0.12
ゴールド2.135452.29258−0.16
プラチナ2.255502.33328−0.08
エメラルド2.295372.50374−0.21
ダイヤモンド2.295512.50709−0.21
マスター以上2.755562.33781+0.42

KR: n=4,357試合(4,368人分、シード本人のみ帰属)/JP1: n=640試合(3,413人分、参加者全員を帰属)・パッチ 16.20・2026年10月20日取得・ソロランク・20分以上の試合・中央値

KDA は(キル+アシスト)÷デスなので、デスが増えればその分下がる。マスター以上で KR の KDA が高いのは、デスが同じ(6.0 対 6.0)ままアシストが多い(8.0 対 7.0)からだ。KDA の計算と目安は KDAとは?計算方法と「良いKDA」の目安にまとめている。

CS/分と視界スコア:ティアを揃えるとほぼ同じ

ティアKR(韓国)nJP1(日本)n差(KR−JP1)
アイアン5.135515.47447−0.34
ブロンズ6.015286.05268−0.04
シルバー6.115506.34248−0.23
ゴールド6.355456.49258−0.14
プラチナ6.655506.59328+0.06
エメラルド6.885376.91374−0.03
ダイヤモンド6.975516.85709+0.12
マスター以上7.095567.12781−0.03

KR: n=4,357試合(4,368人分、シード本人のみ帰属)/JP1: n=640試合(3,413人分、参加者全員を帰属)・パッチ 16.20・2026年10月20日取得・ソロランク・20分以上の試合・中央値

アイアンだけ KR のほうが −0.34 と低く、ブロンズ以上は差が小さい。「韓国はファームが上手い」という印象は、同じティア名で比べる限りデータには現れない。

ティアKR(韓国)nJP1(日本)n差(KR−JP1)
アイアン0.715510.82447−0.11
ブロンズ0.835280.81268+0.02
シルバー0.855500.83248+0.02
ゴールド0.925450.91258+0.01
プラチナ0.905500.91328−0.01
エメラルド0.925370.88374+0.04
ダイヤモンド0.905510.93709−0.03
マスター以上1.075560.96781+0.11

KR: n=4,357試合(4,368人分、シード本人のみ帰属)/JP1: n=640試合(3,413人分、参加者全員を帰属)・パッチ 16.20・2026年10月20日取得・ソロランク・20分以上の試合・中央値

視界も同様で、マスター以上だけ KR が +0.11 高い。サポートに絞ると、マスター以上の中央値は KR 3.35 対 JP1 3.00。ロール別の目安は ビジョンスコアの目安で扱っている。

マスター以上で傾向が逆転する理由(仮説)

マスター以上では、KR のほうがデスが同じでアシストと KP が多く、DPM は低く、視界とコントロールワード購入数(3.0 対 2.0)が多い。試合がより集団戦寄りで、視界に投資して整った形で戦っている、という解釈が自然だが、これも仮説にとどまる。

もうひとつ、母集団の違いがある。取得時点のラダーでは JP1 のマスターは 3,039人だったのに対し、KR のマスターは API の上限である 10,000人を超えていて、同じ「マスター以上」でも KR のほうがはるかに層が厚い。ここは「同じティア名でも意味が違う」代表例だ。

自分の試合を、どちらの基準で見るか

基本は自分のサーバーの中央値と比べればいい。日本サーバーで遊んでいるなら、ティア別・ロール別の目安は ランク帯別の目標スタッツにまとめている。

KR の数字が役に立つのは、「自分の試合が荒れている」と感じるときだ。デスも DPM も多い試合は KR の低〜中ティアでは標準で、そのときに KP が下がっていないかを見る、という使い方ができる。

LoL2LLM で試合を JSON にして、AI に両方の基準で見てもらうこともできる。

この試合データを、ゴールド帯の中央値と比べてください。基準は2つあります。KR(デス 6.0、キル関与率 44.4%、DPM 690)と JP1(デス 5.0、キル関与率 47.4%、DPM 621)です。どちらの基準でも共通して弱い指標を1つだけ挙げて、次の試合で直すことを1つ提案してください。

自分の試合でも試す

Riot IDで検索して、試合データをAI分析向けJSONとしてエクスポート。

よくある質問

韓国サーバーと日本サーバーでは、同じティアなら試合の数字も同じですか?

CS/分と視界スコア/分はほぼ同じですが、デス・DPM・キル関与率は違います。KR ソロランク(パッチ 16.20、n=4,357試合)とJP1 ソロランク(パッチ 16.20、n=640試合)の全ロール中央値では、デスはアイアン 8.0 対 6.0、ブロンズ 7.0 対 6.0、シルバー 7.0 対 6.0、ゴールド 6.0 対 5.0、プラチナ 7.0 対 5.0(KR 対 JP1)とアイアン〜プラチナで KR のほうが多く、キル関与率はブロンズ〜エメラルドで KR が −7.0pt〜−2.6pt 低く、DPM はアイアン〜エメラルドで KR が +44〜+78 高い値でした。

「韓国サーバーのほうがレベルが高い」はこのデータで分かりますか?

分かりません。この比較は同じティア名のプレイヤーが試合の中でどう振る舞っているかの差で、ティア名が同じでも実力の絶対水準が同じとは限りません。実際、取得時点のラダーでは JP1 のマスターは 3,039人、KR のマスターは API 上限の 10,000人を超えており、同じ「マスター以上」でも母集団がまったく違います。

KR のデータはどうやって集めましたか?

Riot 公式 API(Match-v5)から、パッチ 16.20 のランクソロで 20 分以上の試合を 4,357 試合取得しました。KR はラダーが巨大なため、各ティアから抽出したシード本人の行だけを本人のティアに帰属する方法(4,368 人分、1,008 人)で集計しています。JP1(640 試合、参加者全員を帰属、2,551 人)とは帰属方法が違う点に注意してください。集計スクリプトと条件は記事中に明記しています。

自分のスタッツはどちらの基準で見ればいいですか?

基本は自分のサーバーの、同じロール・同じティアの中央値と比べてください。KR の値は「デスも DPM も多い荒れた試合」での基準として参考になります。1試合の数字は四分位の幅(個人差)のほうが地域差よりずっと大きいので、10試合くらいの平均で見るのが現実的です。


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