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ChatGPTやClaudeに試合データを正しく渡し、次の1試合で試せる改善点を引き出す手順を解説。JSONの用意から、ロール別プロンプト、回答の確かめ方までまとめます。

CHAMPION LENS
アーリ
リー・シン
ジンクス
スレッシュ
ガレン「負けた試合をAIに見てもらい、次は何を変えればよいか知りたい」と考えるのは、自然な振り返り方です。
プロのコーチがやっていることの大部分は、感情を挟まずに試合データを読み、ロールと対面に対する期待値とのズレを言語化することで、これはChatGPTやClaudeが最も得意とする作業に近い。
ただし、多くの人が「スクショを貼って『これ分析して』と書く」ところで止まってしまい、当たり障りのない一般論しか返ってこずに諦める。
この記事では、AIからコーチレベルの具体的な指摘を引き出すための、データの渡し方とプロンプトの組み立て方を順番に解説する。
試合後画面のスクリーンショットをそのまま貼る方法には、3つの構造的な問題がある。
情報が足りない:スクショには最終スタッツしか写らない。「いつ」「どの順番で」起きたかという時系列が欠落しているため、AIは「14分のデスがなぜ起きたか」を推測で埋めるしかない。
誤読が起きる:画像認識では数字やアイコンを取り違えることがある。CS 187 を 167 と読めば、その後の比較にもずれが生じる。
一般論に寄りやすい:データが曖昧だと、AIは不足分を推測で補う。「ワードを置く」「位置取りを意識する」といった、この試合固有の根拠がない助言になりやすい。
解決策はシンプルで、テキスト化された構造データ(JSON)を渡すこと。
数字が文字として正確に入っていれば、AIは画像認識の誤差なく、対面との差分や指標の異常値を正しく扱える。
理想的には、以下が「数値」としてプロンプトに含まれていてほしい。
自分と対面のチャンピオン・ロール(対面との比較が分析の軸になる)
KDA、CS/分、ゴールド、ダメージシェア、ビジョンスコアといった指標
できればデスのタイミングと試合長(序盤死か終盤死かで意味が真逆になる)
これを手で書き起こすのは面倒なので、LoL2LLM はRiotのMatch-v5データを、この分析に必要な項目だけに整形したJSONとして出力する。
Riot IDで検索 → 試合を選ぶ → 必要な項目にチェック → コピー、で貼り付け用のテキストが手に入る。
以降のプロンプト例の [ここにJSONを貼り付け] は、このエクスポート結果を想定している。
良いプロンプトは3つの要素でできている。
(1) 役割を与え(誰として答えるか)、(2) 依頼を具体的な動詞にし(「分析して」ではなく「抽出して」「比較して」)、(3) 制約で出力を絞る(個数・対象読者・形式)。
この3点をそろえると、回答の焦点が定まりやすくなる。基本のテンプレートは次のとおり。
あなたは私のロールを専門とするLoLのコーチです。 以下は私の試合データ(JSON)です。 # お願い この試合で「次の試合からすぐ直せる」改善点を3つだけ挙げてください。 各項目について「データ上の根拠」と「具体的な次のアクション」をセットで書いてください。 # 制約 - 一般論(例:ワードを置く、位置取りを意識する)は禁止。この試合のデータに紐づく指摘のみ。 - 私はプラチナ帯です。その前提で書いてください。 [ここにJSONを貼り付け]
ポイントは「一般論を禁止する」と明示的に書くこと。
これだけでAIは「データに根拠を持てない指摘」を出しづらくなり、幻覚が大きく減る。
「3つだけ」という個数制限も重要で、上限を切ると優先順位の高い指摘から並べてくる。
レーナー(トップ・ミッド・ADC)は対面との差分を軸にすると鋭くなる。
このデータで、私と対面のCS/分・ゴールド・ダメージシェアを 表で比較してください。そのうえで、レーンフェーズ(〜14分)で 私が負けた指標を1つ特定し、その原因として考えられる プレイ上のミスを2つ挙げてください。 [ここにJSONを貼り付け]
ジャングルは「リソースの使い道」を問うと良い。
私はジャングルです。このデータから、私のCS/分とKP(キル関与率)を 平均的な同ランク帯と比較してください。 ファームに偏りすぎ/ガンクに偏りすぎのどちらの傾向か診断し、 逆のプレイを増やすための具体的な目安時間を提案してください。 [ここにJSONを貼り付け]
サポートはKDAが無意味なので、ビジョンとダメージ吸収に寄せる。
私はサポートです。KDAは無視してください。 ビジョンスコア・コントロールワード・被ダメージ(ピール量の代理指標)を 中心に、この試合で私が「仕事をしていたか」を評価してください。 弱かった点を1つだけ挙げ、次の試合での改善目標を数値で示してください。 [ここにJSONを貼り付け]
単一の試合は運(チームの強さ、対面の事故)に左右される。
同じチャンピオンの直近5試合分のデータをまとめて渡し、「試合をまたいで繰り返している弱点」を抽出させると、再現性のある課題が見える。
以下は私の同じチャンピオンの直近5試合のデータです。 試合をまたいで繰り返し現れる弱点を2つ特定してください。 1試合だけの事故ではなく、複数試合に共通するパターンだけを 取り上げてください。 [ここに複数試合のJSONを貼り付け]
因果と相関を混同させない:AIは「CSが低い→だから負けた」と短絡しがち。「この差は本当に勝敗に影響したか、それとも結果か?」と一度問い返すと精度が上がる。
データにない情報は創作される:JSONに含まれていない「視界の取り合い」「コールの有無」をAIが断定してきたら、それは幻覚。プロンプトで「データにない事柄は推測と明記して」と縛るとよい。
最新メタの知識は当てにしすぎない:AIの知識には時点の限界がある。アイテムやルーンの最適解は公式パッチノートや専門サイトで裏取りする前提で使う。
(1) スクショではなく構造化データ(JSON)を渡す。
(2) 「役割・依頼・制約」の型でプロンプトを書き、一般論を禁止する。
(3) 1試合で完結させず、複数試合から繰り返す弱点を抽出する。
この3つを守るだけで、AIコーチングは「当たり障りのない感想」から「次の試合で試せる具体的な宿題」に変わる。
LoL2LLM はこのワークフローの最初のステップ ── 分析に足るデータをワンクリックで用意する部分 ── を担うツールだ。
OriannaLoL2LLM が出力する JSON のフィールド構造と、なぜそのフィールドを含めているのかを解説。AI に何を渡しているかを理解すると、プロンプトの精度が上がる。
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